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「ミートホープ事件」初公判 田中稔元社長起訴事実を「間違いありません」


 
元従業員が捜査段階で肉まんをミンチに混ぜたと供述。
食肉偽造事件で世間を騒がせた苫小牧市の食品加工卸会社「ミートホープ」。
昨年10月24日、道警に不正競争防止法違反の容疑で逮捕された同社の元社長・田中稔被告(69)の初公判が、1月28日午後1時30分から、札幌地裁(嶋原文雄裁判長)で開かれた。
事件が食の安全を揺るがす全国ニュースとなっただけに、札幌地裁には51の傍聴券を求め、193人が列をなした。
手錠と腰縄をされ、廷吏に伴われた田中被告は、頭を丸刈りにし、チェックのズボン、グリーンのジャケットを着て入廷。嶋原裁判長の人定質問に、氏名や生年月日などをハッキリと答えた。
検察官は、不正競争防止法違反と詐欺の罪に問われた田中被告に対し、次のように起訴状を読み上げた。
「平成18年5月から平成19年6月にかけて、不正に利益を得る目的で苫小牧市の同社汐見工場において、331回にわたって製造・加工した豚、鳥、羊、鴨などの畜肉を加えたカット肉や挽き肉、計約138トンに牛肉のみを原料とする表記をし、取引先15カ所に発送。また、同時期に、北海道加ト吉その他2社に対して、同様に豚、鳥、羊、鴨などの畜肉を加え、さらに豚の血液製剤を使うなどして色を加えたカット肉や挽き肉を販売。代金として計約3,900万円を銀行口座に振り込ませ、詐取した。よって被告人を、平成19年11月14日付起訴状で、不正競争防止法違反と詐欺の罪で起訴するものとする」
嶋原裁判長から起訴状記載の公訴事実に関する罪状認否を問われた田中被告は、「間違いありません」と起訴事実を認めた。
検察官は冒頭陳述で、田中被告が首謀した悪質極まりない食肉偽装の手口を明らかにした。
「被告人は昭和51年にミートホープを設立。設立してまもなく、豚肉や鶏肉を牛肉に混ぜて(牛)挽き肉として、自衛隊や学校給食などに納品していた。被告人は、挽き肉班を編成し、豚や鳥を混ぜて、牛や豚の血液製剤、心臓などで着色した挽き肉の配合や手順を指示、出来栄えを自ら確認して納品していた。(田中被告の三男で起訴猶予となった元専務が)偽装に気付いて問いただすと、『ああ、そうだよ。そうでもしないと儲からないだろう』と話した。『水道の使用料が多いから(肉の解凍には)雨水を使用しろ』と従業員に指示していた。豚の心臓が仕入れた量に比べて販売実績が乏しいことから、発覚をおそれ、仕入れ業者に(心臓を)“豚焼き材赤”と表示させて仕入れていた」
さらに検察官の立証では、「挽き肉に中華まんを混ぜていたことがあった。社長からは『冷蔵庫の余ったものを混ぜるように言ってあるからな』と伝えられた」、「社長がチャーシューなどを入れて挽き肉を作った時にチャーシューのネットが混入してしまい、社長は『悪りぃ、悪りぃ』と言いながら一緒にネットを片付けた」、「臭くなった鶏モモ肉に『塩水につけて臭いを消しなさい』と指示された」など捜査段階での元従業員の供述を証拠として読み上げた。
目を閉じてうつむきながら冒頭陳述を聞いていた田中被告だったが、上記のような元従業員の供述が読み上げられた際には、顔をしかめ左右に頭を振る場面もあった。
次回公判は、2月18日午後1時30分から。田中被告の妻が証人として出廷し、その後、検察官、弁護人が被告人質問を行う。







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http://www.bnn-s.com/news/series_cd149.html






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