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全道でメス6万5,000頭以上、道が08年度のエゾシカ捕獲目標を設定


 
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| 食肉としての利用が進むエゾシカ(写真提供:北海道森林管理局) |
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農林業被害と交通事故が社会問題に。
「ニホンオオカミの絶滅後、エゾシカの天敵はいない。クマがエゾシカを食べるのは、けがをして動けない場合などに限られ、人為的に捕獲することでしか個体数は減らせない」(道自然環境課)
エゾシカは乱獲と豪雪により、明治初期には絶滅寸前の状態に陥った。1888年(明治21年)に全道一円で捕獲を禁止したため、絶滅の危機を免れたが、20年ほど前から道東地方を中心に増加している。生息地は雪の少ない北海道東部に限定されていたが、暖冬の影響から雪の多い北海道西部にも拡大している。
2歳以上のメスジカの妊娠率は90%を超え、捕獲されなければ4、5年で倍増する。
道は1993年度に東部地域(網走、十勝、釧路、根室支庁管内)で、実際にエゾシカの個体数を調査して20万頭とした。西部地域(残る10支庁)の正確な個体数は判明していない。
個体数の増加に伴い道内各地では深刻な農林業被害や交通事故が多発、社会問題となっている。北海道の農林業被害額は1976年度に初めて1億円に達し、96年度は50億円を超えた。以後、被害額は減少傾向にあるものの、2006年度も30億8,200万円の農林業被害が生じている。エゾシカの道路への飛び出しや侵入による車両との衝突、衝突回避による事故は、06年度に1,206件発生している。
道はエゾシカの適正な個体数を管理するため、98年度から5年ごとに「エゾシカ保護管理計画」をつくっている。同計画は3月の環境審議会自然環境部会を経て、第3期「エゾシカ保護管理計画」(08年度〜12年度)を策定する。
第3期はこれまでの西部地域から渡島、檜山、後志管内を分離、新たに南部地域を設けた。保護管理計画案には東部地域、西部地域(石狩、空知、上川、留萌、宗谷、日高、胆振支庁管内)、南部地域それぞれの生息分布や越冬地の状況を踏まえ、捕獲目標を盛り込んだ。
東部地域の年間捕獲目標は、メスジカ最低3万頭。西部地域はメスジカ最低3万5,000頭。南部地方は将来の管理手法を策定するための情報を蓄積し、捕獲数の増加を目指す。
06年度のエゾシカの捕獲数(推定値)は6万9,722頭。管理上、最も重要な狩猟者人口が減少しているため、捕獲数は98年度の8万4,602頭以降、減少傾向にあり、08年度からの5年間を緊急的な推進期間と位置づけている。










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