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独裁者の秘密を徹底検証 ドキュメンタリー金正日 第28回


 
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| 1950年7月17日付で発行された朝鮮民主主義人民共和国軍事委員会の第18号決定書のロシア語翻訳のコピー |
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第3部 独裁者・金正日権力の源泉
第1章 党の謀略機関を掌握し拉致工作を定式化
[第28回] 金日成の戦争目的のひとつは50万人の韓国人大量拉致だった
ソウル占領から3週間後の7月17日、金日成が委員長である北朝鮮の軍事委員会は、「ソウルの食糧状況に関して」という命令を発布した。
その命令書(第18号決定書)は、「公表不可」という印が押されたロシア語訳が、2000年にロシア外務省の公文書館で発見されたが、朝鮮語の原文はまだ未発見である(木村光彦・安部桂司『北朝鮮の軍事工業化』262頁)。
ソウルの食糧問題を解決するための第18号決定書の第1項には、ソウル市臨時人民委員会委員長である李承×を新たに委員長とする「ソウル食糧問題解決委員会」を創設するように指示し、その第3項は次のような驚くべき内容となっていた。
「ソウル市臨時人民委員会委員長は、添付されている省と部局の申請書に従って、北朝鮮の企業と農村に50万人の住民を〔ソウル〕市から後送する責務を負う。相〔大臣〕、部局責任者、および道人民委員会・平壌市人民委員会委員長に、ソウル市臨時人民委員会委員長との合意の上で、必要な労働者数を収容することを命ずる」
この命令書の発見によって、金日成が50万人もの韓国人を「北朝鮮の企業と農村」に「後送(拉致」する計画を立てていたことが明らかになった。この計画がどの程度実行されたかについては後述するが、金日成は、1946年7月31日の南朝鮮のインテリ拉致指令に続いて、朝鮮戦争勃発直後の1950年7月17日に、韓国人50万人の拉致指令を下していたのである。金日成が始めた朝鮮戦争は、北朝鮮で不足している人的資源を確保(拉致)することが、戦争目的のひとつだったということができる。
その2カ月後(9月5日)、江原道(元山)内務部の崔サンウル部長は「ソウル市民転出事業に関する協調事項について」という16部限定印刷の秘密指示書(江原内第3440号文書)のなかで、計画的な50万人拉致指令と関連して、以下のように「転出する事業」という表現で大量拉致(強制連行)が遂行されている事実を明らかにしている。
「解放されたソウル市民(労働者)を、工場・鉱山・企業所の就職斡旋のために、共和国北半部に転出する事業が各関係部門で遂行されているが、この機会を利用して李承晩傀儡徒党の忠撲走狗、および間諜分子、共和国政権を裏切った越南者(日帝時官公吏、地主)、または北半部で犯罪を犯した者が残らず転出できるように、この事業を正確に保証するため、次のように指示する。
記
1. 38線内務処〔内務省の38度線を警備する検問所〕は越北者の関門となっているので、関係書類作成および部門の区別にかかわりなく、南半部で直接あるいは間接的に労働者を募集してきたものとして、越北者取締り事業で道党指導部に準じて、彼らを精密に検討し、まず、所持品検査と訊問を徹底的におこない、〔内務省〕政治保衛部と緊密な連携のもと、政治的な側面から徹底的に審査し、巧妙に仮装して残ろうとする者をひとりとしてあまさず調査摘発すること。
2. 工場・鉱山・企業所・所在地の内務処では、募集された労働者が自分の管轄に配置されたときは、即時に彼らの名簿を掌握し、逃走の有無をいつも監視することと同時に、配置された情報員を総動員して、その者たちの一挙一動を徹底して監視し、不審な行為を発生させないようにし、募集者のなかに逃走者がいた場合、すぐに逮捕の努力をすること。
3. 3・8南逃走者名簿および3・8南逃走犯名簿捜査依頼隊長の対象事業として、入転出する者を摘発すること。
4. 転出させる世代で 労働者がいない家族は、北半部に転出させることを厳禁する。
江原道内務部長 崔サンウル
第1部長 李ヨンへ
1950年9月5日 ―元山市―」
この秘密文書は、韓国の「韓国戦争拉致事件資料院」(KWARI、李美一院長)によって発掘されたもである。(つづく)
×はヒヘンに華 






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