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昨春の市議選で多額の使途不明金 稲津定俊元候補が当時の会計責任者を告訴


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03月27日(木) 19時15分
文:東 写真:東 |
 
使途不明金1,560万円を着服したとする業務上横領。
昨年4月8日に行われた札幌市議選に自民党公認で白石区から立起、落選した稲津定俊氏は、元陣営の幹部・杉山秀都氏が選挙運動資金を横領したとして、25日、札幌地検に告訴状を提出した。罪条は業務上横領(刑法第253条)。
杉山氏は、2006年12月1日から07年4月7日までの期間、稲津氏の選挙事務所で会計責任者として選挙資金一切の管理をしていたとされる人物。
告訴状による告訴事実は、杉山氏が上記期間中、選挙運動資金である現金3,480万円を預かり保管中、計1,560万9,116円を札幌市内などで、自己の用途に費消するため、着服、これを横領したというもの。
道警は昨年4月20日、杉山氏を公職選挙法違反(運動員買収)の疑いで逮捕した。続く同年5月11日、稲津氏も公職選挙法違反(同)容疑で逮捕された。
稲津、杉山の両氏は、選挙運動に携わった運動員に対し、共謀した上、報酬となる現金を渡したとして起訴され、それぞれ懲役2年執行猶予4年、懲役1年10カ月執行猶予5年の有罪判決が確定している。
稲津氏は前述した公職選挙法違反事件の捜査段階で、警察官や検察官から、選挙運動の内容や資金の流れに関する取り調べを受けたものの、ほとんどの支出に関して杉山氏に一任していたため、詳細を供述することができなかったという。その一方で、捜査官から多額の使途不明金が生じていることを告げられ、初めてその事実を知ることとなった。
稲津氏は、選挙の収支報告書を作成する必要もあって、杉山氏に会計報告書の提出を求めたが、杉山氏は稲津氏に対し会計に関わる資料を紛失したと語り、支出した選挙運動資金の詳細を明らかにすることはなかったという。
こうした経緯から稲津氏は選挙運動に要した資金の領収書、請求書を可能な範囲で集め、その結果、使途不明金が1,949万5,840円になったとしている。さらに告訴人代理人である弁護士と支出経過を再検討した結果、杉山氏が選挙資金を管理していた上記期間に生じた使途不明金は1,560万9,116円だったことを確認したという。
告訴状では選挙資金の支出について、候補者だった稲津氏本人ばかりでなく、ほかの選挙スタッフも関知しておらず、杉山氏による独占的な管理下にあったとしている。
稲津氏は使途不明金を巡り、杉山氏を告訴した理由を次のように説明している。
「出納責任者である杉山氏は、私が携わっている市民運動の活動の中で知遇を得た議員らに推薦された人物であり、それまで私と杉山氏の間に面識はありませんでした。しかしながら私は選挙運動は初心者であり、選挙運動のプロであるとの触れ込みで紹介された杉山氏に、選挙運動における資金管理、人事権などの一切を任せることにしました」
「使途不明金の存在は、私が公職選挙法違反事件で道警捜査第2課の取り調べを受けた昨年5月に告知されました。その後、使途不明金の問題も含めて、出納責任者の杉山氏に対し、配達証明付内容証明郵便で昨年12月、会計報告を求めました。それでも杉山氏からは明確な回答を得ることができず、弁護士とも相談の上、やむなく告訴に至りました。公職選挙法では透明な選挙の会計が求められています。私を支持してくれた有権者のみなさんのためにも、杉山氏には使途不明金の疑念を解消するため、早急に真実を明かしてもらいたいと考えています」
昨年5月28日付の検察官調書には、公職選挙法違反事件の捜査時、杉山氏が供述した次の内容が記載されている。
「私は、警察にマークされており、そのうち逮捕されるのではないかと思い、選挙が終わったら逃げようと考えていました。そこで、4月7日の夜から自宅に戻らず、知人の○○方に泊まり、4月9日の午後、飛行機で東京方面に逃げました。その際、4月7日の夜、私は、手提げ金庫に残っていたお金の中から、逃走資金や当面の生活費用として、230万円くらいを抜き取りました。そして、230万円のうち100万円くらいを○○に預け、残りは全部自分が持って逃亡し、使い果たしてしまいました」
当の杉山氏は「告訴されているのであれば、話はできません」と語っている。










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