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連続する無差別殺人、子どもは「不良資産」になってしまうのか


03月31日(月) 17時20分
文:市民記者 高塚 



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事件を報じた3月24日付毎日新聞朝刊(上)と3月26日付北海道新聞朝刊
 知らぬ間に我が子が犯罪者になってしまう悲劇。

 「高塚君、子は鎹(かすがい)とも言うけども、子どもは親にとっての不良資産かもしれないね」

 十数年来の知人である男性経営者は、そう私に疑問を呈した。

 茨城県土浦市のJR荒川沖駅周辺で8人が殺傷された事件、JR岡山駅でホームから突き落とされた県職員が列車にはねられて死亡した事件を念頭にしての発言である。

 両事件の容疑者は24歳と18歳。いずれも、“とにかく、人を殺そうと思った”とする無差別殺人事件である。

 著名な経済アナリストである森永卓郎氏は、かつて配偶者、子ども、住宅ローンを人生の三大不良債権に挙げたと記憶している。

 しかし、前述の経営者が発した言葉の意味するものは、一層深刻だ。

 特に問題なさそうな我が子であっても、知らぬ間に不満を鬱積させて殺人事件を犯せば、その親や兄弟は精神面ばかりでなく、金銭面、社会的信用などさまざまな面で多大な辛苦を背負うことになる。

 もちろん、被害者やその遺族の悲しみは筆舌に尽くし難いが、加害者の家族もまた被害者と言えるだろう。

 世間では長らく少子化が問題となっている。子どもを育て、大学まで入れた場合に要する学費の総額を考えれば、子作りをためらう向きもあるだろう。

 一生懸命育てた子どもが、万が一、人の命を奪ってしまえば、その損失は学費どころではない。そんなことを考えれば、今後は子どもを不良資産と危惧する人々は増えていくのではあるまいか。

 それでも私は日々、子どもの存在を励みにしているし、一番大切な宝である。思春期の子育てに苦労している親も、悩みこそ多いことだろうが、私と同じ想いで暮らしているはずだ。

 子どもを“不良資産”にしてしまうのは、あくまでも親の愛情や躾が欠如した結果であり、作る前からそんなことを危惧する必要はない。







■市民記者 高塚 智(たかつか さとる)

1965年、小樽市生まれ。札幌市在住の市民記者。
高校在学中にオートバイの事故で失明。鍼灸・マッサージ治療院を経営。
スクリーンリーダー(画面読み上げソフト)を用いて原稿を書く。






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