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教員試験の資料流出、札幌市教委の調査は難航


面接官全員が関与を否定、採用者への調査も検討。
2006年9月に実施した北海道の教員採用試験で、札幌市教育委員会が作成した面接官用資料が試験前に一部の受験者に流出していたこと判明した。
流出した資料は、「個別面接検査の実施方法について」と題する文書4枚で、個別面接の全体的な流れや時間配分、面接官の言葉などのマニュアルが記載されている。
教員採用試験では同年の面接から、現場での事例を挙げ受験者がどのように対応するかを見極める「場面指導」の考査を導入した。流出した資料には「場面指導」の考査について、「遅刻を繰り返す児童生徒にどう指導するか」という例題を記載し、「児童生徒の状況を踏まえているか」などの具体的な評価ポイントを示している。
資料の流出は、先月11日に一部報道機関が同年の試験に合格した中学校教諭から入手したコピーを市教委に照会したことで発覚した。採用試験は道教委と共同で実施しているが、照会された資料に札幌市での勤務希望に関しての設問が記載されていることなどから市教委単独で作ったものと判明した。
個別面接は06年9月2、3日に実施。市教委は、同年8月23日の説明会で、面接官となる校長128人と指導主事16人の計144人に資料を配布、試験終了後に回収した。
市教委は、先月14日に当時の面接官全員に文書で調査したが、いずれも関与を否定する回答だった。文書作成に関わった職員に対する調査も行ったが、現在のところは何もわかっていないという。
市教委の今井啓二教職員人事担当課長は「採用試験は実技や集団面接、論文などで総合的に判断している。資料に記載されている例題は、実際の試験では使用されておらず、評価ポイントもこの例題に対するもので、事前に見たから合格したかは判断できない。しかし、流出したことよって明らかに公平性を欠いたことは事実で、重く受け止めている。説明会では取り扱いを注意するように指示したが、そうでなくとも常識的に考えてあり得ないことだ」と説明する。
奥岡文夫札幌市教育長は7日、「教員採用検査に対する信頼を損ねるものであり極めて遺憾。事実の把握に努め厳正に対処するとともに、再発防止に向け、改善に努めたい」とのコメントを発表した。市教委では今後、資料を入手した採用者への調査や再発防止策を検討していく。







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