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辻 正仁の「音(オン)ラインにゅ〜す」 <音楽を深める共演>


05月08日(木) 09時45分
文:辻 写真:辻



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クワトロフォーリャスとの共演では、深みと繊細さを表現
 〜兄弟デュオ「SE‐NO」の挑戦〜

 ゴールデンウィークには様々なイベントが行われ、僕も幾つか楽しんできました。中でも印象深かったのは、5月3日に札幌市中央区の「ジャスマックプラザ・ザナドゥ」で行われたイベント「Fiesta Fijica」に出演した、「SE-NO」のステージ。いつものスタイルとは違う、この日の新たな挑戦を楽しむ姿が印象的だった。

 「Fiesta Fijika」は、音楽やダンスを志す人達を育成、指導する「ミュージック・トレーニング・センターHAURA」が主催。このHAURAでレッスンを受けているメンバーや講師、それにゲストも加えて、音楽やダンスなどのさまざまなパフォーマンスが披露された。

 今回、紹介するSE-NOは、稚内出身の兄弟デュオ。兄弟ならではの息の合ったハーモニーと、メロディアスなバラードから、軽快なポップナンバーまで幅広くこなす、音楽性が高い評価を得ているユニットだ。普段アコースティック・ギター1本と二人のハーモニーのみで多彩な表現をこなしている彼らは、僕のような中年世代が耳にすると、ついサイモン&ガーファンクルを連想してしまう。

 SE-NOは、今回のステージで新しい試みを披露。彼らの念願であった「他流試合」と言ってもいい、他ジャンルのグループとの共演を果たした。

 彼らがセッションを行ったのは、約50人が参加したブラスバンド「ウィンドアンサンブル ノイア」と、女性4人で構成された弦楽四重奏樂団「クワトロフォーリャス」。どちらのグループも、単にこの企画の為に呼び寄せたというよりも、SE-NOの二人がこれまでの活動を重ねる中で巡り合った縁のもとに、ラブコールを送って実現した共演である。

 ブラスバンド演奏にクラシック。どちらのグループも登場時にはいつもの自分たちの演奏を披露して、その後、SE-NOと共演するスタイル。ブラスバンドとは軽快なナンバーを、弦楽四重奏を使っては、しっとりと聴かせる歌を演奏。それぞれのグループに編曲をまかせたということだが、どちらもSE-NOの楽曲の魅力を際立たせるための配慮がしっかりなされていて、単なる音の混ざり合いで終りがちなこうした企画が多い中、調和の取れた音楽世界が作られていた。これも、企画先行ではなく、いい出会いがあった上で音楽が生れた結果だろう。

 SE-NOはこの他にも、いつも通りの二人でのパフォーマンスや、サポートバンドを従えての演奏も行い、彼らが潜在的に持っている多彩で深みのある音楽性を満喫できるステージとなった。なにより、嬉しそうに奏でる彼らの音色からは、誰かと楽しさを分かち合えるという、音楽が持つ最大の魅力にあふれていた。

 この経験はSE-NOの二人のみならず、共演した二組それぞれの今後の活動においても、さらに成長するための大きな意味を持つものとなることだろう。






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ノイアのブラスバンドと共に、軽快さと迫力をアピール



■辻 正仁(つじ まさひと)

1966年生まれ。
フリーライター、FMドラマシティ「海月屋本舗(毎週月曜18時)のパーソナリティ、シンガー・ソングライター等々、様々な分野で活動中。
自主制作レーベル「海月屋(くらげや)」主宰。



関連サイト

SE-NO 公式サイト
http://www.se-no.info/






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