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視覚障害詐欺事件 全盲を装った男が福祉サービスの詐欺も否認


06月30日(月) 13時20分
文:糸田 



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札幌地方裁判所
 330万円相当の日用生活用具や介護サービスなどを不正に提供させたとして、初公判後に追起訴。

 全盲の視覚障害者を装い、札幌市から生活保護費の障害者加算分などをだまし取ったとして、詐欺の罪に問われている丸山伸一被告(50)の第2回公判が30日午前10時から札幌地裁(嶋原文雄裁判長)で開かれた。

 丸山被告は、1999年4月に「視神経炎、全盲」と診断され、市から視力障害1級の認定を受け、03年10月から生活保護を受給した。保護費には、障害者加算(月額2万6,850円)と1級認定者に加算される重度障害者加算(同1万4,380円)も上乗せされていた。

 ところが今年1月、全盲であるはずの丸山被告が昨年10月に運転免許を更新し、視力検査で両眼あわせて「0.7」以上であったことが判明した。丸山被告は2月25日、札幌南署に詐欺容疑で逮捕された。

 起訴状によると、丸山被告は札幌市の白石区役所保健福祉部(移転後は南区)で、視力障害1級にあたる身体障害者を装って申請手続きをし、03年11月14日から08年2月1日までに生活保護費の障害者加算分計約210万円を不正に受給した。

 4月25日に開かれた初公判で、丸山被告は「(全盲を)装ったということはございません」と起訴事実を否認。検察官は冒頭陳述で、被告は目が見えるのにもかかわらず、目が全く見えないふりをして、02年9月30日と07年11月11日に運転免許を更新していたことを明らかにしたが、弁護人は(事前に行った被告人との話し合いの段階では)「起訴事実を認定する前提だったため、準備ができない」と主張したため、この段階で公判は閉廷した。

 30日の公判で、上下グレーの作業着を着て入廷した丸山被告は、右手で左胸を抑え、看守に支えられながら、苦しそうに身体をくの字にさせて被告人席に座った。

 嶋原裁判長から「大丈夫ですか」と尋ねられると「苦しい。出生時からの心臓奇形で、いま発作が起きている。心臓弁膜症です」と説明し、「審理に耐え得るのか、苦しいのならば少し休むか」と聞かれると「ここまで来たのだからやりましょう」と答えた。

 札幌地検は5月20日、丸山被告が障害者に限って給付される日用生活用具やホームヘルパーが家事などを行う介護サービスなど合せて約330万円相当を視覚障害者を装って不正に提供させたとして詐欺罪で追起訴した。

 公判では追起訴状の朗読と罪状認否が行われ、丸山被告は検察官の朗読を証言台に座って聞いていたが、「座っていると内臓が圧迫されているので辛い」と話し、被告人席に横になった。追起訴状朗読後、検察官に「書面を確認するか」と尋ねられると、「僕はいま視力が全くダメなので(読めない)。自分で分かっていますので大丈夫です」と答えた。

 罪状認否では被告人席に横になりながら顔を上げ、「正規に申請の手順を踏んで正直に申し込んでいるので(全盲を)装っているということはしていません」とはっきりとした口調で、前回と同様に詐欺罪を否認した。

 7月30日の次回公判では、検察官、弁護人双方の被告人質問が行われる予定。







関連サイト

視覚障害詐欺事件 全盲を装った男が初公判で起訴事実を否認
http://www.bnn-s.com/news/08/04/080425180000.html






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