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辻正仁の「音(オン)ラインにゅ〜す」 <純粋に一生懸命なオトナ達>


07月23日(水) 09時30分
文:辻 写真:辻



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優勝した「ビブン セキブン」は8月9日、苫小牧のステージに出演
 〜アクサ生命presents オトナバンドコンテスト〜

 年々、盛んになっていく中年達の音楽活動。とても素敵なことであると思う。

 7月20日には札幌市西区にある「ペニーレーン24」で、中年ミュージシャンを対象にしたコンテストが行われた。そういえば「コンテスト」なんていう催しも久しぶりだなと思いつつ足を運んだ次第。

 なんせ、最近の若い世代の人達は「アマチュア」ではなく「インディーズ」である。なにかの企画ライブに出演するための非公開オーディションはあったとしても、コンテストという形態のものはほとんど見かけなくなった。

 僕らの世代が若い頃には、音楽発表といえばコンテストが主流。思えば比べようのないくらい音楽スタイルも、目指す方向もバラバラな出場者が優劣を競うなんてムチャな話なのだが、そこで我々はお互いの技術の素晴らしさや、自分とはテイストの違う音楽を知り、自分の音楽の向上の刺激にしてきた。優勝とはいかなくても、なにか小さな賞をもらうだけでも、見ず知らずの人達から認めてもらえた気がして大いに励みになった。

 要するに現在、中年となったミュージシャン達は、「コンテスト」と聞くと燃えるのだ。そこで認められると、「○○賞」とかってご褒美も付いてくる。もちろん「参加賞」もその一つ。そういう意味では、とても分かりやすい。

 さて、今回観てきた「アクサ生命presents オトナバンドコンテスト」は、今年で2回目。応募資格は、音楽ジャンルは問わず2名以上のグループであることと、メンバーが全員30歳以上であること。

 この日は応募審査を通過した5組が出演し、予想通り、それぞれバラバラな音楽スタイルで2曲ずつを披露した。

 ハード・ロック、フォーク、オリジナルなどジャンルもさまざまなら、10年以上の活動歴を持つバンドから、40代になって初めてギターを手にして音楽を始めたという方までいらっしゃる。一言で「オトナバンド」と言っても、30代前半もいれば、来年には還暦を迎える方もいる。それぞれが各々のスタンスで音楽を楽しみ続けている様子が伝わってきて、知り合いなんか誰も出ていないコンテストにもかかわらず、とても楽しい気分になれた。なんというか、無理をしないで音楽と付き合っている、仲間とその楽しみを分かち合っているという姿が素敵だ。

 音楽性はそれぞれ違えど、出場者に共通しているのは、純粋に音楽に対して一生懸命になっているところ。これは初心者もベテランも皆同じ。このご時世に、年齢を重ねさまざまな経験をしてきたであろうオトナの人達がここまで純粋になれるものって、やっぱりいいな。それに、いくつになっても純粋な気持ちで一生懸命な人っていうのは、理屈ぬきで素敵に見えるものである。

 ちなみに、このコンテストで優勝したのは「ビブン セキブン」という、推定40代後半〜50代の4人組ハードロック・バンド。しばらく活動していなかったが、このコンテストをキッカケにまたメンバーで集まったのだという。見事に息の合ったかっちりとした演奏は、技術の点で若いインディーズ・バンドよりも全然優れている。ハイトーン・ボイスと巧みなコーラス・ワークもまた素晴らしい。

 正直言って、誰が優勝してもまったく文句のないコンテスト。やっぱりね、それぞれ色んな人生経験をしてる人達が、一生懸命になって出す音っていうのは、どんな理由で音楽をやってるかなんて知らなくても、説得力を持ってるんですよ。上手い、ヘタなんて技術的なところではない面白味というかな?それが音楽の一番の魅力じゃないですか。その辺は、審査員の方々も充分承知の上での審査だったと思う。

 さて、今回優勝した「ビブン セキブン」には、当然、ご褒美が待っている。それは、このコンテストを主催したアクサ生命が行う「アクサレディスゴルフトーナメント」の競技終了後のライブイベントへの出演だ。

 苫小牧市の「エナミ・ゴルフクラブ」で行われるトーナメントの最終日、8月9日の競技終了後、なんとゲストの大黒摩季、JAYWALKと同じステージに立ち、大勢の観客の前で演奏することができる。おそらく今頃、はりきって練習していることだろう。

 ちなみに、このゴルフトーナメントは開催中にワインの試飲会や、世界各地の食べ物が楽しめるブースが設けられるなど、ゴルフ以外のさまざまな企画が用意されているそうで、ゴルフやライブ以外にもオトナの楽しみ満載の娯楽スペースになりそうだ。







■辻 正仁(つじ まさひと)

1966年生まれ。
フリーライター、FMドラマシティ「海月屋本舗(毎週月曜18時)のパーソナリティ、シンガー・ソングライター等々、様々な分野で活動中。
自主制作レーベル「海月屋(くらげや)」主宰。



関連サイト

アクサレディスゴルフトーナメント
http://www.axaladies.com/






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