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辻正仁の「音(オン)ラインにゅ〜す」 <今年もやります、ショップ発信のライブイベント>


 
〜 音楽処3周年記念「ありがとう vol.1」 〜
オープンから3年。いまや北海道で活躍するインディーズ・アーティストの総本山として定着した感のあるCDショップ「音楽処」。
道内アーティストだけでなく、他の地域で活動しているインディーズ・アーティストの作品も幅広く紹介し、頻繁に行われるインストア・ライブや、メジャーアーティストの中にもこの店に愛着を持つものが多いことから、音楽ファンにとっても他のショップとは一線を画した楽しみがあることで知られている。
その違いはなんといっても、ショップが単なる商品を並べている販売店と言うよりは「音楽を通しての交流の場」という印象を与えるところにあるだろう。
アーティスト自身がフラリと立ち寄って、手書きのメッセージを残して行ったり、スタッフと音楽ファン、あるいはファン同士がここで出会い交流を深めていける。アーティストを含め、一緒に音楽を大事にしていけるような空気がある。正直言って、ここには「昔懐かしいレコード屋さん」の気配すら漂っている。それだけに、逆に僕なんかは「これからの時代のショップのあり方」みたいなものも感じたりするのだ。
いまの時代、最新情報などはインターネットを見れば誰でもすぐに知ることができる。ヘタすると、ショップでなにか問い合わせすると、スタッフがネットで調べていたりして、「それなら、自分で調べるよ」と思う事も少なくない。オマケに、CDやDVDなんかの購入もネットで済ませられるのだ。わざわざ店に出向く面倒もないし、出かけた挙句、品切れしてたなんていう無駄もない。好きなときに注文して、2,3日すれば商品が届くのである。
店に出かけて、問い合わせしたらスタッフがインターネットで調べてる間、待たされて結局在庫もないとか、買ったはいいが、スタッフの態度が良くなくてせっかく好きな音楽を手に入れる瞬間なのに嬉しさ半減という事もある時代。もっと言わせてもらえば、最近のショップのスタッフは、アルバイトが多いせいか、基本的な知識に乏しい方も多くて、これでは店に出向いてCDを買う必要性はどんどん薄れる一方だ。
そんな中、音楽処にある「交流する楽しみ」という付加価値は、これからの販売店になくてはならないものになっていくと思う。特に買いたいものがあるわけでなくても、スタッフの顔を見に遊びに行く。話をしているうちに、自分の好みに合った新しい音楽と出会える。こういう場を提供できなければ、ショップは合理的でスピーディーなインターネットに対抗できなくなるだろう。
さて、その音楽処も、3周年を迎えた今年5月に、店舗をそれまでの狸小路から、札幌市中央区の4丁目プラザ7階へと移転した。店舗スペースは以前よりも多少小さくなったものの、その分さらに「音楽サロン」のような親密感が増したように思える。
そして、この店の魅力の一つである、ショップが企画するライブ・イベントも継続して行われる。通常のインストア・ライブではなく、会場を用意しての企画ライブ。前回までも、自分の目当てのアーティスト以外のステージも熱心に聴き、そこからファンになっていくお客さんも多く、アーティストにとっても、音楽好きにとっても有意義なイベントとなっている。
今回の開催は、10月26日。会場は札幌市中央区のライブハウス「クラップスホール」。今回は出演者全員アコースティックの弾き語りスタイルで、歌の魅力を堪能するライブとなる。
出演は、札幌を拠点に全国的な展開もしている桜庭和と、スモゥルフィッシュのボーカル・イソベックがソロで。そして道外からはKAB.と千綿偉功という、弾き語りに定評のあるアーティストが参加。いずれも音楽処と縁の深いアーティストで、他の企画とは違った「この店ならでは」のライブ・イベントとなりそうだ。
これまでも、ショップの企画ライブのタイトルとして「ありがとう」という言葉を使ってきた音楽処だが、今回は店を移転しての心機一転ということか、「ありがとうvol.1」と、あらためて「1」という数字が付けられている。チケットは現在、音楽処にて販売中。 






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■辻 正仁(つじ まさひと)
1966年生まれ。 フリーライター、FMドラマシティ「海月屋本舗(毎週月曜18時)のパーソナリティ、シンガー・ソングライター等々、様々な分野で活動中。 自主制作レーベル「海月屋(くらげや)」主宰。 |



関連サイト

音楽処
http://www.ondoko.jp/top.shtml






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