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ペットブームの陰で後を絶たない犬猫の飼育放棄 道内だけで8000匹が殺処分


10月24日(金) 18時35分
文:東・糸田 写真:糸田



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札幌市動物管理センター福移支所内の犬房
 高齢者がペットの介護をできなくるケースが増加。

 空前のペットブームと言われて久しい。すでに犬猫の飼育数は、子どもの数を大幅に上回っている。

 ペットフード工業会の調査によると、全国で飼育されている犬猫の昨年度の推計は2,552万6,000匹(犬1,252万2,000匹、猫1,300万4,000匹)。15歳未満の子どもの約1,700万人よりも、はるかに多い。

 かつて屋外で飼育されることが多かった犬は、屋内で育てやすい小型犬にシフトされ、犬種は雑種犬よりも純粋犬が多くなっている。飼い主が犬に求める役割も番犬から「愛くるしさ」などの外見に重きを置いた愛玩犬が多くなっている。

 かつて消費者金融のCMに登場して人気を博したチワワは、この企業の取り立て方法が社会問題となってCMが放映されなくなった途端、ブームが沈下した。

 このように一部の飼い主は、老犬になった場合の世話や経済的な負担を考えず、時流に乗って人気のペットを衝動買いしてしまう。昨今、犬猫は生きていく上での伴侶とされ、「コンパニオンアニマル」とも呼ばれているが、飼い主が飼育を面倒になった結果、伴侶は所有物に転じて捨てられる。

 飼い主の身勝手で飼育を放棄された犬猫の末路は凄惨だ。

 道内で飼育されている犬は約27万8,000匹(昨年度登録数)。道内の保健所などで保護された犬猫は計1万2,075匹(昨年度速報値)。このうち、元の飼い主に戻されたり、新たな飼い主が見つかったものは全体の3割に満たず、実に8,060匹が殺処分された。

 札幌市動物管理センターでは昨年度、犬718匹、猫2,103匹を保護した。犬は道路などを歩いていて市民が通報したものが大半で、センター前の電柱に繋がれていた例もある。猫の場合は野良で繁殖した子猫を見つけた人から持ち込まれることが多く、中には段ボールに入れられたり、ゴミステーションに捨てられていたケースも10件あった。

 ペットフード工業会によると、高齢期とされる7歳以上の犬は全体の51.0%、猫は45.8%を占める。犬猫ともに4分の1は10歳以上。高齢のペットは病気を患って自力で動いたり、排泄することができない場合もある。

 飼育放棄は、飼育者の死亡や入院などのやむを得ない事情のほか、高齢者がペットの介護をできないケースが増えている。「人を噛むようになった」「鳴き声がうるさくて苦情が絶えない」などの理由で手放されるのは、飼い主がしつけを怠った無責任極まりないものだ。

 札幌市内で保護された犬猫は北区の同センター福移支所で収容され、飼い主が見つからなければ、高濃度の二酸化炭素を充満させた箱に入れられて殺処分となる。昨年度は犬172匹、猫1,840匹が命を失った。猫の殺処分が多いのは、繁殖期が年2回、一度に3〜8匹の子どもを出産することと、犬ほど引き取り手がないため。猫は外に出て交尾することも多く、避妊してない場合はどんどん繁殖する。

 同センターでは「犬猫は毎日のように保護される。新たな飼い主が見つかるまで置いてやりたいが、収容スペースに余裕がなく、1週間程度で処分となるのが現実だ。飼い主がしっかりと探せば見つかる可能性は高いはず。ここには個人で保護している人からの情報も寄せられているので、いなくなった時は連絡してほしい」と話す。







関連サイト

札幌市動物管理センター
http://www.city.sapporo.jp/inuneko/






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