|
辻正仁の「音(オン)ラインにゅ〜す」 <音楽処3周年記念 ありがとうVol.2>


 
〜 今度はバンド・ライブ! 〜
以前にも書いたけど、10月26日に札幌市中央区にあるCDショップ「音楽処」の開店3周年を記念して、「ありがとうVol.1」というライブが行われた。「音楽処」が自ら企画し、出演者全員がアコースティック・サウンドというライブだった。
地元のインディーズを中心に、道内外のメジャーアーティストからも支持され、親交を持つ石川千鶴子社長のキャリアと人柄もあり、お客さんの中には「店のファン」という方も少なくない。そうした店の魅力と出演者の魅力が相まって「ありがとうVol.1」は大盛況だったが、今度は「バンド編」として12月14日に「ありがとうVol.2」が行われる。
会場は札幌市西区のライブハウス「PENNY LANE24」。前回よりも大きな会場でバンドスタルでの演奏となると、さらなる盛り上がりが期待できそうだ。
開演は午後5時30分(開場午後5時)。料金は2,200円(別途1ドリンク・オーダーが必要)で、現在音楽処にて前売り券が発売されている。
出演は、オープニングアクトに「太陽族」を迎え、札幌を拠点に活動する「The human」、「ヒトシネマ」、「ロミオマシーン」という人気実力共に今が旬の3組、さらに道外からベテランの「TIMESLIP-RENDEZVOUS」、そして「THE REMEMBER ME」と計6組が出演する。いずれもショップと馴染みの深いバンドである。
まだCDの売り上げに陰りが見えていなかった頃は、こうしたショップ企画のライブというのも珍しくはなかった。それにしたって、全国規模のチェーンがレコード会社との協賛でプロモーション的な意味合いを含めたものが主流であった。それを個人経営の小さな店が、このCDが売れないという御時世に毎年定期的に行っているのだから驚く。
これもひとえに、ビジネスライクな付き合いではない、音楽を好きなもの同士としての店とアーティストの「心意気」による繋がりがあるからこそだろう。アーティストの作品をファンに届ける橋渡しとなる音楽処の姿勢が、アーティストからもそれぞれのファンからも大切にされる「特別な店」として愛されている。そうした空気が、ショップのファンという人まで生み出しているのだ。
音楽というのは、そもそも形のないものを人から人へ伝えるものである。画面をクリックするだけで商品が手に入るこの時代に、ショップの存在価値を問うとすれば、必要とされるのはやはり、こうした音楽を好きな者が集まる「場」としての魅力ということになるだろう。
おそらく音楽処という店は、昔ながらの「レコード屋さん」であると同時に、これからの音楽専門店が向うべきショップのあり方を示していると僕は思っている。
すこし話がそれちゃったけど、とにかくそんなショップが企画するライブだからこそ、アコースティックだろうとバンドだろうと、毎回、会場には心優しい熱気が溢れている。アーティスト、主催者、観客、みんなそれぞれの立場から積極的にイベント全体を良いものにしようという気持ちを持って音楽を楽しんでいるように感じるのだ。
それもまた、音楽が作る場のあるべき姿。そんなライブをぜひ味わってみては?少なくとも、音楽処の企画ライブで気の抜けた演奏をする出演者は一人もおりません。 






 |
 |
■辻 正仁(つじ まさひと)
1966年生まれ。 フリーライター、FMドラマシティ「海月屋本舗(毎週月曜18時)のパーソナリティ、シンガー・ソングライター等々、様々な分野で活動中。 自主制作レーベル「海月屋(くらげや)」主宰。 |



関連サイト

音楽処
http://www.ondoko.jp/






このページのTOPへ




|
| ■ |
当サイトは、リンクフリーです。バナーが必要な方は下のバナーをお使いください |
|