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辻正仁の「音(オン)ラインにゅ〜す」 <KYONGFA クリスマス・コンサート>


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12月24日(水) 13時00分
文:辻 写真:辻 |
 
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| ライブでは「KYONGFA」(写真右)がマイク、「Lumme(ルンメ)」がカンテレ演奏に初挑戦 |
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〜 気軽に楽しめるクラシック 〜
たびたび「音ラインにゅ〜す」で紹介している札幌市中央区のカフェ「cafe amina」。光るものを持っていながら、ライブを行おうにも予算や集客などに不安があるといったアーティストやパフォーマーに、制限付きではあるが好条件で場所を提供しようという「アーティスト応援プロジェクト」を行っている。無論、通常通りの貸切スタイルでのライブも行っている。
ご縁があって最近この店のライブで音響のお手伝いを僕がさせてもらっていたりもする。12月20日にこの店で行われたのは、声楽歌手としての活動の他にもボイスヒーリングや、歌唱指導などでも知られる「KYONGFA(キョンファ)」のクリスマス・コンサート。さすがに、満席状態でした。
普段のコンサートとなると、大きなホールでクラシックの歌曲などを歌う事がほとんどという「KYONGFA」が、この日は自身初の体験をした。それは、「マイクを使用する」ということ。いつもは大きな会場に響き渡る声の持ち主が、目の前でお客さんが見つめる親密な空間で、マイクを通しての歌声を披露したのだ。
まぁ、僕がお手伝いしたのも、マイクの音響を管理する人が必要だったからなんだけど、声量を抑えても大丈夫ということで、普段よりキーを下げてみたり、声楽曲とは異なる発声のポップスも歌うなど、普段の彼女とは違う趣での楽しいコンサートとなった。
伴奏はピアノがメインであったが、伴奏者の「Lumme(ルンメ)」がフィンランドの伝統楽器「カンテレ」の練習を始めたということで、このあまり見かけない楽器での演奏コーナーや「カンテレ」をバックに歌ってみせたりもした。初めて間もないから、つたない演奏となると前置きした「Lumme」の説明がユーモラスで、会場を和ませ、カフェでのクリスマス・コンサートにふさわしいアットホームな雰囲気が一層深まる。
ピアノ、カンテレ、そして時にはア・カペラ。イタリア歌曲ではマイクを使わずに、生の歌声を披露するなど、休憩を挟んで約2時間のコンサートは、バラエティ豊かなものとなった。ポップスのヒット曲も英語やあるいは韓国語で歌ってみせたり、アイルランド民謡が盛り込まれていたりと、聴くものを飽きさせない。なによりも、「KYONGFA」本人が、こうした自身の初体験を楽しんでいるのが伝わってきて、歌唱の見事さに感嘆するだけでなく、音楽の楽しさを堪能できる時間を過ごせた。
僕のようにたまにクラシックのコンサートなどに行くと、慣れないせいでついかしこまってしまいがちな者も、普段着でゆったり楽しめるステージで、正直なところ、こうした形で聴いてみて初めて歌曲の美しさや豊かさに気づいたような気がする。
開演前は自らが「受付」として客を出迎え、用意していた「クリスマス・プレゼント」を一人一人に手渡すなど、内容と共に「手作り」や「親密感」を大切にしたコンサートにしたいという「KYONGFA」の気持ちが伝わる、心地よいひと時でした。
こうした形で、気分も恰好も普段着のままでカフェに出かけ、気負わず気取らず、気軽に楽しめるクラシック(という事にさえこだわらない)のコンサートが増えるといいな。 






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■辻 正仁(つじ まさひと)
1966年生まれ。 フリーライター、FMドラマシティ「海月屋本舗(毎週月曜18時)のパーソナリティ、シンガー・ソングライター等々、様々な分野で活動中。 自主制作レーベル「海月屋(くらげや)」主宰。 |



関連サイト

SACRED MUSE
http://sacred-muse.com/






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